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今朝、日本赤十字社に振り込んだ。
今はおそらく金ではなく物資が最優先だと思うが、うちには何もないので、私にはこれしかできない。
こんな少ない金額でも、後々、どなたかの役に立つ事を切に願う。どうか。
その日、私は休みで、ドラッグストアにいた。
買い物メモを見ながら目的の物を探していたら、床が揺れた。
結構揺れてるな、ついにきたのかなと思いながら、次々に棚から落ちてくる商品を見ていたら、
同年代くらいの女性が、怖い、どうしたらいいのと言いながら私にしがみついてきた。
私達がいる位置なら棚に押し潰される事もないし、蛍光灯の真下ではなかったから蛍光灯が直撃する事もないと判断(天井が落ちてきたらアウトだけど、外に飛び出すのも得策でないと思った)し、その人が厚手のフード付きコートを着ていたからまずフードを被せて、大丈夫ですよ、と言いながら抱きしめた。
こんなにも揺れているのに、まだ、自分は大丈夫だという根拠のない思いを抱いていることに驚く。
震えながら私にしがみつく女性に、何でそんなに冷静なんですかと言われ、困る。
多分どうにも現実感がないからなんだが、今私達がいる場所は、この店内の中では比較的安全だろうと思ったから、と答える。
漸く地震が弱まりつつある中、ゆったりとした揺れに気持ち悪さを覚えながら、ひとまず自分の足元に散らばった商品を女性と一緒に棚に戻す。
ぐるりと見回すと、いつかテレビで見た地震直後のコンビニのように、あらゆる商品が足の踏み場もないほどに散乱していて、地震という見えない現象の「かたち」を見せ付けられる。
店員さんに、どうぞそのままで結構ですからと言われ、私達二人が頑張ってもどうしようもない散らばりようだったこともあり、申し訳ないと思いつつ目的のものを購入して帰宅。
収納場所を閉め切るのが嫌いな私は、収納場所の扉を半開きにしている。
それが良くなかった。家のドアを開けたら、中に入れていた洗剤やら靴やらが床に散乱していた。
冷蔵庫が左に5センチほど動いていた。本棚も右側だけ前にせり出していた。もちろん棚の中身も殆ど床にぶちまけられていた。
余震が来ていることもあり、今すぐ片づけるべきなのか、迷う。いや、これを片づける前にまず災害伝言板にメッセージを残すのが先だと思い、後回しにする。
電話は家族の誰にも繋がらない。ああ今私は一人なんだと唐突に思う。
とりあえずテレビをつける。大きい地震だったためか、発生から30分経っていたとはいえ既に特番状態になっていた。
食い入るように見る。というより、それしかできない。他のことをする気になれない。何をしていたらいいか分からなくなる。
外が暗くなることが恐怖だと思った。今夜は外に出た格好のまま寝ようと、とりあえずベッドにもぐりこむ。
余震で、キッチンと部屋を仕切る引き戸と家のドアがガタガタと音を立てる。早く朝になれと願う。
その夜、家族全員と連絡を取れたのは21時半を過ぎたくらいだった。皆無事だと分かり、少し安心する。
照明を完全に切ることをためらう。暗いのはやはり怖い。明かりはつけたまま、もっとも暗いレベルまで落として寝ることにする。
目を閉じるけど、余震で起きる。余震がなくても何かに気づくように目が覚める。まだ夜だと思うと落胆する。
だから、何度目かの目覚めで、カーテンの隙間から外の明るさが見えた時は喜んだ。朝が来たということだけで安堵する。
ガスがつかないので、手引きを見ながら復帰し、まずはシャワーを浴びる。
その後はやはり何もすることができず、ただただテレビを見ていた。ご飯を食べる気になれなかった。
日曜になり、このまま私がテレビを見続けている事が何かの事態を良くするわけでなし、自分の事をしなければと思い、
非常用バッグに詰める水や、日持ちのするお菓子、ウエットティッシュなどと、朝食用のシリアルを買いに行こうと思い、外に出る。
先に書いたドラッグストアに行くと、レジを待つ行列で大変なことになっていた。
恰幅のいい女性が、かごいっぱいの1リットルペットボトルの水を買っているのを見る。すげーなあの人、家にどれだけ人がいるんだよと思う。
日本製のペットボトルの水は殆どなかった。唯一大量に残っていた、海外製の硬水の500ミリペットボトルを2本買う。
その時はまだカップラーメンなどは残っていた。けれど、ライフラインが断たれたら何の意味もないだろと思い、買わなかった。
20分くらい並んで会計を済ませる。そのあと100円ローソンに行って、賞味期限が長そうで、かつ割と量がありそうなクッキーを一袋買う。
電池は元々4本1セットのストックがあったし、懐中電灯も引っ越してきた時に購入済みだったのは幸いした。これほどまでに品がなくなる事を予想していなかったので。
その日の夜も、ジーンズを穿いたまま寝た。
平日の夕ご飯は殆どコンビニで買って帰るので、月曜の夜も会社帰りに駅近くのコンビニに寄った。
驚く事に何もない。コンビニに何も並んでいない様子を見たことがなかっただけに驚きもより大きかった。
冷たい麺がぽつんと残っていたのでそれを買う。家に帰って、電気やガスを使う気になれなかったので別に構わなかった。
食べる物がある事に感謝して、食べた。
実家が停電した、と連絡が来たのは水曜日の夕方だった。弟がメールを寄越した。
その前日の朝、会社でも少しでも節電をしようと思い、一番乗りで出社した私が、照明が必要でない箇所のスイッチを切っていたにも関わらず、後から出社してきた馬鹿な野郎が全ての照明をつけやがった。
何これ節電?と聞かれたので、ええ、人がいない所は必要じゃないと思いまして、と答えたら、ふーんと言ったまま消そうとはしなかった。
私の横のデスクにあるサーバーを投げつけて、横っ面をはたいてやろうと思った。
毎日うすら笑いを浮かべながら、ガソリン全然買えねーよ最悪電車だよと大声で話すこいつを思いっきり足蹴にする許可を誰かくれよと思いながら堪える。無駄な精神力を使った。
痛風だからバイク通勤だと。お前みたいな奴にそんな資格あるか。笑わせんな。
木曜の朝、会社近くにあるドンキでデイパックを買った。ひとつ前のエントリのもの。
同日の昼休みには本屋に行き、地図を買った。電車がだめになっても家まで歩いて帰れるように。
以来、私の通勤バッグには懐中電灯と地図が追加されている。
この連休で、実家に帰ることにした。
帰れる時に帰って、皆の顔を見ておきたい。
入居した時から、うちのバスタブには頑固そうな汚れがありまして。
全然取れないかというと、爪で引っ掻くと削れる。
でも洗浄剤を吹きかけてスポンジでこする程度では取れない。
さて、どうしたもんかなと思っていたのですが、
先日買った雑誌に
「バスタブの汚れには重曹を振りかけ、酢を含ませたスポンジでこするとざらつきがなくなる!」
と書いてあったので、
ほんとかよと疑いながらやってみました。
ほんとでした。
一気に綺麗になるのではなく、こすっていくうちに徐々に取れていくので、
気合い入れてやっていたら酸欠になりかけました。
バスタブが綺麗になったら嬉しくなって、壁も同じようにやっていたのですが
小さな一か所が、綺麗なった…か…?と思えるまでおそらく20分はかかったので
途方もなくなって壁は断念。
お風呂掃除で気合い入れすぎて倒れるという笑える事態になりたくない。
ただでさえ先週、アパートの階段から落ちて右太ももを強打して見るも無惨な大あざを作ったというのに。
あれだ、お嫁にいけない!!みたいな。大丈夫だ、私は嫁には行かないから。
世の中はクリスマスだけど、最近体重も増えてケーキすら食べられない悲しいアラサー、檸檬薄荷。
